2012 年度日本インテリア学会関西支部講演会報告

日本インテリア学会関西支部 会員各位

 

 

2012 年 11 月 17 日に、「コミュニティケア型仮設住宅の取組み- 岩手県釜石市と遠野市- 」と題して講演会を実施しました。

  東日本大震災から 1 年半が経ちましたが本格的な復興は緒についたばかりです。そこで、被災後の新たな居住環境づくりについて考える機会を持つことを目的に、復興の第一歩として注目されている新しい仮設住宅の試みとその実態をテーマに実施いたしました。講師には、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻の冨安亮輔氏を迎えました。
  講演の内容は、一般的な仮設住宅が短期間に大量につくることが求められているため、高齢者や障がい者に住みづらい部分があることを踏まえて、新しい仮設住宅のモデルとして東京大学と岩手県立大学の共同研究チームが提案し、建設された「コミュニティケア型仮設住宅」を取り上げました。
富安氏は、この研究チームのメンバーとして、提案から建設、運営に関わっており、昨年6月から現地に滞在し、数多くの活動をされています。また、本研究で、東京大学総長大賞を受賞されています。この経験を踏まえて、阪神淡路大震災の際よりも高齢化と長期化という新たな課題が浮き彫りとなった今回の復興の状況とコミュニティケアの必要性について語って頂きました。
  本講演会は ( 社 ) 関西インテリアプランナー協会と共催し、大光電機梶A ( 社 ) 日本インテリアデザイナー協会西日本エリア、 ( 社 ) 日本商環境設計家協会関西支部、 ( 社 ) 大阪府建築士会、商業施設学会関西部会の後援をいただきました。
  また講演会終了後、富安氏を囲んでの懇親会を開催し、講演会では聞けなかった質疑など、有意義な時間を過ごしました。
  講演会及び懇親会の場所を提供して頂いた大光電気蒲l、後援頂いた各団体には厚く御礼申し上げます。(記:中村)

講演会概要
日 程: 2012 年 11 月 17 日(土曜日) 講演会 15 時〜 17 時・懇親会 17 時〜 18 時
会 場:大光電機梶@大阪ショールーム「ライティングコア・大阪」
講 師:冨安亮輔氏 <東京大学大学院工学系研究科建築学専攻 西出研究室 博士課程>

参加人数: 35 名