日本インテリア学会 第33回大会(関西)
JASIS 2021 KANSAI
記念講演会
10月24日(日)/13:10 ~ 14:40
テーマ
阪神間の近代建築
講師 石田 潤一郎
(武庫川女子大学建築学部 教授)
大阪と神戸のあいだ、六甲山系南麓と大阪湾戸に挟まれた地域は、恵まれた自然環境のもと、早くから郊外住宅地として開発されてきました。そこでは「郊外居住」という新しいライフ・スタイルをどのように住宅空間として具体化するかさまざまな提案が生まれました。また、「阪神間」のプレステージがもたらす豊かな地方財政、そして酒造業を中心とする地場産業の活況によって、教育機関、公共施設、企業社屋においても多くの優品が生まれてきました。阪神間には地域と建築文化の幸福な結びつきが今でもたしかな手応えを持って感じ取れます。その在りようを以下のようなコンテンツを通して紹介します。
1.「郊外の発見」と阪神間
2.近代住宅の様式
3.「阪神間モダニズム」の担い手
【プロフィール】
武庫川女子大学建築学部教授、京都工芸繊維大学名誉教授。
1952年鹿児島市に生まれる。
1976年建築学科卒業、1981年京都大学大学院博士後期課程修了。
京都大学助手、滋賀県立大学助教授を経て、2001年~2018年京都工芸繊維大学教授。
2021年より武庫川女子大学建築学部教授。
主な著書に『都道府県庁舎-その建築史的考察』(思文閣出版、1993年)、『関西の近代建築』(中央公論美術出版、1996年)、『関西のモダニズム建築』(監修・共著)(淡交社、2014年)、『建築を見つめて、都市に見つめられて』(鹿島出版会、2018年)。
第4回建築史学会賞、2003年度日本建築学会賞(論文)受賞。